神埼地区保護司会

作文:「思いやりの心」

 

「社会を明るくする運動」作文

 

脊振中学校3年(当時)  山口  藍

 

思いやりの心

 

 私は中学二年の夏の時期に二週間くらい学校を休みました。今思うと、その時は、世間でいう「不登校」の一歩手前だったと思います。
 私が学校に行かなくなったのは、部活での期待や練習の厳しさに挫けたことが理由です。
 その時は中体連前で仲間に申し訳なくなって、罪悪感に襲われ、学校にも行きたくなくなりました。それから、友達の手紙がきっかけで、学校に行けるようになりました。学校に行くと、みんなが心配してくれていて、責める人もいず、また、前のように学校に行けるようになりました。学校に行きはじめて、何日かすると、部活のコーチから、「部活に戻ってこんか?」と誘われ、私は部活はしたくないのでと断りました。しかし、それから、何回も誘ってこられ、私も本当は部活が好きだったんだと気づき、また、部活を始めようと思いましたが、やっぱり、また辞めたくなるんじゃないか不安でした。そこで、コーチが週2回やることを提案してくださり、また、部活を始めました。

思いやりの心

 部活ではみんな私を受け入れてくれて、本当にうれしかったです。それから、部活の日数が、三日、四日と増え、みんなと同じだけ部活をすることになりました。そして今は、三年の中体連を終えてしまいました。私がここまでくることができたのは本当にたくさんの人のおかげなのです。
 友達や先生、親、コーチ、いっぱい迷惑をかけて、助けてもらいました。友達の手紙がないと私は不登校になってしまっていたかもしれません。何か嫌な言葉を言われたらまた、学校に行かなくなったかもしれません。コーチがあんなに誘ってくださらなかったら私はずっと後悔していたかもしれません。一つ一つのきっかけと、たくさんの人の思いやりで今の私があります。
 私のクラスには、学校に来れていない友達がいます。その友達をちょっとからかったり、バカにしている人もいます。私もバカにしたりしていました。でも私がいろいろな人に助けてもらったことを思い出すと、私は、バカにしてなにしてるんだろう、私はどんなに辛いか知っているのに、と思い出しました。それから友達の家に行っていっしょに話したり、遊んだりしています。まだ友達は学校に来れてないし、私が何の役に立っているのかも分からないけど、もうバカにしたりからかったりだけはしたくない。私がしてもらった思いやりを、その友達に分ける。それが誰かを助けると知っているから。

 

 不登校の人は日本中で増えているとインターネットで知りました。今は、通信制の学校などもあるのに、不登校の人は増え続けているのです。いくら政府がこのような対応をしても、増え続けているのです。このままでは、どんどん苦しくてつらい思いをする人が増えていきます。でも、私には日本中の苦しい思いをしている人をいっぺんに助ける事はできません。まずは自分を守り、友達、その友達など、思いやりの心をもって接することが大切なことだと思います。
 思いやりの心で接することは、すべての問題の解決策と思います。コロナ予防も、地球温暖化もLGBTもSDGSも、すべて思いやりを持って生活していれば、よりよくなるのではないでしょうか。だから、社会を明るくするためには、思いやりをもって、それを分けていくことが大切だと私は思います。


 
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