作文:「小さなつながり」 2/6
「小さなつながり」 千代田中 一年 原 花音
朝、テレビを見ていると、殺人や交通事故、いじめや非行などの様々な暗いニュースが毎日、毎日耳に入ってきます。「どうしたらこう言った事件を防ぐことができるのか」「私には何ができるのだろうか」と思います。
罪を犯す人のなかには「生きづらさ」を感じている人がいます。インターネットでデーターを調べてみると、罪を犯した人の7割は仕事が無く、2割は住居がないそうです。こういった人たちは、出所後社会復帰をしようと思っても前科を知られ、仕事に就けずに孤立してしまいます。現在の再犯率は、約48パーセントです。つまり、約半数の人が再犯者ということです。
私は再犯者を減らすことが大切だと思います。再犯者を減らすための支援について調べてみると、平成28年に「再犯防止を進めるための新しい法律」ができたことがわかりました。しかし、再犯者を減らすためには具体的に何をすればいいのでしょうか。ここで私は、大分に住む祖父から聞いた話を思い出しました。
祖父の近所に、窃盗をしたことがある人がいるらしく、その人は何回も犯罪を繰り返しているらしいです。そのたびに、警察に逮捕され刑務所に入ることもあったそうです。その人がなぜ罪を繰り返すかというと一人で生活をしていくためのお金がないからだそうです。そのために仕方なく窃盗をせざるを得ないそうです。また、その結果、刑務所などに入れば「冬でも暖かい部屋で過ごせて、ご飯もだしてもらえる」と言っていたそうです。
私はこの話を聞いて、生活のために罪を犯してしまう人がいることは切ないことだと思いました。 祖父にその人は今どうしているのか聞いてみると、地域のみんなで支えているそうです。例えば、その人ができる草刈りなどの仕事をお願いして、地域で働いた分のお金をだしているそうです。ただ生活費をあげるのではなく、頼ったり頼られたりすることで、人間関係を切らないようにしているそうです。
私は地域の力は大きいと思います。私の地域では朝、見守り隊の人が立ってくださっています。毎日私に明るく挨拶をしてくれます。下校時にも地域の人が「おかえり」と言ってくれます。ある日、私が落ち込んでいるとき、いつものように地域の人が挨拶をしてくれました。その時いままでに感じたことのない感情がこみあげてきました。その時私は、「地域の力ってこんなにも大きなものなんだ」と思いました。今までは挨拶をされるから私も挨拶をする程度でしたが、それからは、自分から挨拶をするようになりました。「笑顔で挨拶をすると、相手も笑顔で挨拶をしてくれる」という感覚が気持ちよかったです。今は、マスクで顔が見えないので明るい声で挨拶をするようにしています。私は、罪を犯してしまった人に地域の力に居場所があることを知ってほしいです。
私にできることは小さいものだけど、みんなが小さなつながりを切らない努力を続けていけば、きっと世の中から犯罪が減ると思います。
「犯罪をなくし、明るい社会にするために」1/6
千代田東部小学校6年 神代 大惺
ぼくの父は、常に犯罪に向き合っている警察官です。ぼくは最近、テレビで無差別殺人、強盗事件、飲酒運転、あおり運転などの嫌なニュースや暗いニュースを見かけることが多くなってきました。そんなニュースを見ていると嫌な思いや、つらい思いをした人がたくさんいると思ったので、犯罪の事について考えてみようと思いました。
犯罪はどんな理由があってもいけないことだと思います。なぜならどんな小さな犯罪であったとしても、誰かが必ず傷つきます。すると、その傷ついた周りの人たちも悲しくなります。犯罪が起こると、こうした悲しみの連鎖が起こります。ですが、その悲しみの連鎖を全力で断ち切ろうとしてくれるのが警察官だと思います。だけど安全だと言われている日本でさえ、一番罪が重い殺人のニュースが毎日のように流れています。そんな犯罪を減らそうとしている警察が主に頑張っていることは何か、父に話を聞いてみることにしました。
すると、父は、「警察の仕事は、市民の安全と安心を守ること、そのために、いつどこでどんな犯罪が起きているのかを確認して、犯人を捕まえたり、犯罪を防ぐためにパトロールしたりしているんだよ。」と教えてくれました。普段、このようなことを警察がしてくれているから、僕たち市民の命の安全が守られ、安心して暮らせてるのだと分かりました。
父も家族で一緒に食事をしている途中に警察署から呼び出しがあって、急いで家を出て行ったり、当直で昼夜関係なく仕事をして、二日間家に帰ってこなかったり、毎日ぼくたちが安心してく暮らせるように、犯人と闘っているんだな、と思いました。
でも、警察の皆さんが、こんなにいろいろなことをしてくれているのに、毎日毎日犯罪は起こっています。
なぜ、そんなに犯罪が起こるのでしょうか。それは、警察の努力だけでは、犯罪はゼロにならないからだと思います。市民が犯罪をなくそうと、一人一人が努力しないといけないと思います。その一人一人の努力が、やがて一つになると、犯罪が減っていくのではないでしょうか。
人は、なやみや不満があってそれを誰にでも話せずに、一人で抱え込んでいると、それがどんどんふくらんで、最終的に犯罪につながることもあるのではないかと思います。でも、その気持ちを周りの誰かに話したり、相談したりすると、とても楽になります。だから、その悩みや不満のもとになることを聞いてあげる人がいる、そういう人とのつながりがあれば悲しい犯罪にはつながらないのではないかと思います。
そんな環境を作るために、ぼくたちは、人とのつながりのある街にしていくことが大事だと思います。そのために、ぼくたちは、三つのことができると思います。
まず、一つ目は、「進んであいさつをする」ことです。進んであいさつをすれば、あいさつをしてもらった人はうれしくなります。
二つ目は、「周りの人と会話をする。」ことです。何気ないことでも、話しをすることで、なやみや不満を抱えているときにも話しやすくなると思います。
三つめは、「みんなと仲良くする。」ことです。仲良くすることで、けんかがなくなります。けんかは犯罪の原因になりうるからです。
こんな当たり前で小さなことだけど、これがぼくたちにできる犯罪をなくしていく第一歩だと思います。ぼくの通っている学校の目標は「白鳥蘆花に入る」です。この言葉は、「誰かが良い行いをすると、その行いが周りの人に、静かに、確実に広がっていく」という意味です。だから、ぼくからこの三つの行いを広げていけたらいいなと思います。
こうして、人とつながりのある街を作っていくことで、明るい社会になるのではないでしょうか。
キャンペーン 元気かんざき市民交流祭 2022
第16回「元気かんざき市民交流祭」会場で「社会を明るくする運動」キャンペーンを行いました。新庁舎前の駐車場を会場としてステージイベント、体験イベントが開催され、物販コーナーや展示ブースでは多くの市民で賑わいました。内川市長さん、激励いただきまして有難うございました。
佐賀県警察 少年サポートセンター
佐賀県警察では、「少年サポートセンター」を設置し、少年に関する悩みや困りごとの相談に応じ、非行・不良行為少年や被害少年に対して継続的な支援活動等が行われています。サポートセンターは県庁前お濠北側の佐賀県警察に在ったのを佐賀市松原の「佐賀バルーンミュージアム」3階へ移転しています。
お濠前は敷居が高く感じられたが、今は陽光指すガラス張りのコーナーは”とにかく明るい空間”で居心地が良さそうで様々な子ども達が集っている場所でした。活動内容も多岐にわたり、その発想や手法は「目からウロコ」の参考になることが多く収穫の多い研修となりました。
講師の松隈指導官より豊富な取り組み・活動内容の説明があり、どれもが心に響くものばかりでしたが、心に残ったフレーズを一つだけ御礼を込めて読者の皆様へもご紹介をします。
困った子は困っている子
非行少年は不幸少年
社会を明るくす運動とは?
犯罪や非行をした人の立ち直りについてみんなで考え、犯罪や非行のない社会をつくろうという、全国で行われている運動です。
キャンペーン2022
吉野ヶ里町商工会さん主催の第150回「吉野ヶ里夢ロマン軽トラ市」会場で「社会を明るくする運動」キャンペーンを行いました。毎月第一日曜日に「吉野ケ里歴史公園」東口正面入り口の駐車場・通路周辺で行われていますが朝方は雨模様と新型コロナ蔓延の中でも89店舗の出店と大勢のお客様が来場されていました。キャンペーンには地元吉野ヶ里町長の伊東健吾様が飛び入りで参加いただきました。ご支援とご協力に深く感謝申し上げます。
佐賀県知事メッセージ伝達式
令和4年6月24日(金)
第72回 社会を明るくする運動 佐賀県知事メッセージ伝達式が佐賀県庁県民ホールで実施されました。佐賀県推進委員長の山口知事と事務局長の稲田佐賀保護観察所長より挨拶があり、村上嬉野市長が県下20市町および8地区保護司会を代表して山口知事よりメッセージ朗読後に手渡されました。その後に佐賀県警察音楽隊の演奏に合わせて「ひなた村自然塾園児」より(にじいろ)と(手のひらを太陽に)の合唱が披露されました。
令和4年作成ポスター
佐賀県知事メッセージ伝達式
2021年の”社会を明るくする運動”山口佐賀県知事メッセージはコロナ感染防止対策で神埼市と吉野ヶ里町へは「神埼地区保護司会」より庁舎を訪問して市長さん、町長さんへ伝達を行いました。神埼市、吉野ヶ里町、神埼警察署の推進委員の皆さまと佐賀保護観察所長のご参加を頂きました。更生保護活動に対する理解と支援に対する感謝をお伝えし、より一層の連携強化を確認できた良い機会でした。
神埼市 2021.07.26 AM09:00
吉野ヶ里町 2021.07.26 AM10:30
薬物乱用防止教室
吉野ヶ里町三田川中学校
昨年に引き続いて「薬物乱用防止教室」が生徒会の進行により行われました。全校生徒と先生も参加頂いて、実習室から全8クラスへリモート放送により上田京子佐賀県保護司会連合会事務局長が講師として研修を行いました。教室は担任教師と保護司7名が巡回して付き添い、教室のモニターへライブ画像を送信して研修が進められました。ライブ研修後には、演習問題を各クラスの全生徒で行い、代表2名の発表と好評が行われました。
●2021.06.11 AM11:30
情報交換会
大分県豊後大野保護区保護司会 様
野尻の滝
大分県豊後大野保護区保護司会より黒木会長をはじめ12名の役員の皆様にご来訪いただき、保護司会活動や運営およびサポートセンターの役割等について有意義な情報交換を行うことができました。遠路お越しいただき有難うございました。 (令和3年11月9日)
作文 「地域とのつながり」
令和2年度 佐賀保護観察所長賞
佐賀県神埼市立脊振中学校3年 松永 彩里
私は社会を明るくするために必要なことの一つは、地域とのつながりだと考えます。なぜならそれぞれの地域が笑顔あふれ、とても良い地域だったら、その地域は明るくなるからです。またこんな地域を増やしていけば、この社会は、もっと明るくなると思います。ではどのようにすれば地域とのつながりがよくなるのでしょうか。
私が心がけていることは、あいさつです。あいさつとはいっても、ただあいさつをするのではなく、自分からあいさつをするようにしています。例えば、学校の登校中や下校中、外を歩くときなどに地域の方々と会います。そのときは、かかさずあいさつをするようにしています。地域の方々もあいさつをしてくださるので、うれしいし、心があたたかくなります。また学校の先生からもあいさつは大事だときかされていました。あいさつはただすればいいというものではないと教えられました。そこで自分のあいさつは何が足りていないのか考えました。そして、それは元気さだと気付きました。私は、あいさつは自分からというところにこだわりすぎて、逆に大事な元気にというのを忘れていました。あいさつをしても元気がなく、気持ちが込もっていなかったら、全然気持が良くないと思います。元気に自分からあいさつをすることで、自分や周りの人も笑顔になるのではないかと考えました。
私が通学している脊振中学校では、地域との交流を深めています。例えば、そよ風荘に訪問してお年寄りの方と交流をしたり、独居老人の方に年賀状を書いたりと地域の方々と交流しています。私が印象に残っているのは、独居老人の方に年賀状を書いたことです。自分が今がんばっていることなどを書きました。すると、学校宛てに地域の方からの年賀状のお返しをもらいました。そのときはすごくうれしかったし、書いてよかったなあと思いました。私だけではなく、他のみんなもお返しがきていました。それを見て地域の方々はすごく優しいなあと心から感じました。こういう地域との交流はまだまだ続けていきたいと思います。
このように、自分がしていること、また学校で取り組んでいることをもとに何かしてみたり地域との交流を増やしたりするといいと思います。社会が明るくなるために大事なことの一つは地域とのつながりです。そしてまずは、そのために自分は何ができるのか、地域とのつながりをよくするにはと考えてみることが社会を明るくする第一歩だと思います。