12月 師走(しわす) 2023
歳時記:12月 師走(しわす)
師匠といえども趨走(すうそう、走り回る)する月。
師走の由来には諸説あり、最も有名なのは師匠である僧侶が各地でお経をあげるために馳せる「師馳(しはす)」という説です。現在使われている「師走」の文字は当て文字ということになります。
他には年が果てる意味の「年果つ(としはつ)」が変化したとされる説、一年の最後になし終える意味の「為果つ(しはつ)」が変化した説があります。
●暦 7日(木) 大雪
13日(水) 煤払い(すすはらい)
15日(金) 春日若宮おん祭
22日(金) 冬至
25日(月) クリスマス
31日(日) 大晦日
●花 千両 シクラメン 水仙 椿 山茶花
●野菜 かぼちゃ かぶ 白菜 ほうれんそう レンコン
●大雪(たいせつ):「おおゆき」ではなく「たいせつ」と読みます、お間違いなく!
山岳だけでなく、平野にも降雪のある時節ということから大雪といわれたものでしょう。本格的に雪が降り始めるころです。このころになると九州地方でも初氷が張り、全国的に冬一色になります。スキー場がオープンしたり、熊が冬眠に入るのもこのころ。鰤(ぶり)など冬の魚の漁も盛んになります。
●ちゃんこ鍋 大相撲九州場所も終わりましたが、寒くなってくると暖かい「鍋料理」が恋しくなりますね。力士は食べることも仕事のうち稽古のうちとされ、相撲部屋において食事の場であるちゃんこ場は稽古場の次に大事な場所とされます。
食材は白菜、えのき、しめじ、しいたけ、長ネギ、大根等、野菜全般に肉は鶏肉で牛肉や豚肉は敬遠されています。
どうして?相撲は手を付いたら「負け」ですね、ゲン担ぎからきているそうです。