12月:師走(しわす) 2020
師走の由来には諸説あり、最も有名なのは師匠である僧侶が各地でお経をあげるために馳せる「師馳(しはす)」という説で、「師走」は当て文字ということになります。
●暦 13日(日) 煤払い
21日(月) 冬至
25日(金) クリスマス
31日(木) 大晦日
●行事 煤払い(すすはらい) 新年に年神様(としがみさま)を迎えるにあたって、家の内外の煤(すす)や塵(ちり)を払い、清掃する行事。煤掃きともいいます。
平安時代にすでに行われていたといわれていますが、12月13日に行うようになったのは江戸時代からです。江戸城は12月13日が煤払い日だったのが、民間でも多くが13日を煤払いの日としていました。年末の大掃除とは違い、年神様を迎える準備のための信仰的な行事でした。正月を迎える物忌みの始まるのが13日で、そのための清掃だったのです。
●花 シクラメン 水仙 椿 山茶花 南天
●旬の野菜 かぶ 白菜 カリフラワー ほうれん草 レンコン 大根 カボチャ
●年越しそば
江戸時代の商家では毎月30日(晦日・みそか)にそばを食べる習慣がありました。忙しい晦日は手早く簡単に食べられるようにということからだったようですが、それが大晦日に食べるものとして一般に広まったといわれています。「そばのように細く長く長寿であるように」との願いが込められています。年が変わるまでに食べ終わらなければ幸運を逃す、縁起が悪いといわれています。片付けは年を越さず年内に済ませましょうという戒めも込められているかもしれませんね。